アモーレに事実婚、超派手婚! 世界の結婚事情を知ろう

私たちの住む日本では、結婚の価値観がここ数十年で大きく変わりました。親世代では、「結婚は家と家のもの」という考えがまだ色濃く残っていましたが、現在では以前に比べれば「2人のもの」と言ってもそうおかしな目で見られることはなくなりました。結婚の多様化が急激に進んでいますが、世界を見渡せばまだまだいろいろな愛の形があることに驚かされます。結婚は、その国の歴史や風習に大きく関わっているのです。

この記事では、サッカー日本代表、長友佑都選手とタレント・平愛梨さんの”アモーレ婚”でも話題になったイタリア、元祖国民的美少女、ゴクミこと後藤久美子さんと元F1レーサー、ジャン・アレジのように入籍していない”事実婚”が当たり前のフランス、両家を挙げて1週間以上大騒ぎするという”超派手婚”のインドなど、世界各国の結婚事情をご紹介します。

晩婚化は世界的な流れ

日本の晩婚化は、自分の周囲を見渡してもわかるほど進行していますよね。男性の平均初婚年齢は30歳を超え、男女問わずまだまだ年齢が上がっていきそうな気配です。これは日本に限ったことなのでしょうか?

どうやら世界でも同じような傾向になるようです。その理由は国によってさまざまですが、男女平等、教育機会、社会進出の均等が進んで現代では、男性も女性も自立心が旺盛。社会が成熟すると晩婚化が進むというのは世界共通のジレンマなのです。

マザコンの国!?実家から出られないイタリア人

学校教育を受け、社会的に自立を期待される年齢になっても親と同居する未婚者のことを「パラサイトシングル」と言います。日本でも「ひきこもり」「非婚」の遠因になると問題になっていますよね。実はこのパラサイトシングル、世界を見渡すと日本以上に多い国がたくさんあるんです。

代表的なのがイタリアです。イタリアの男性はマザコン!という話を良く聞きます。ママン(お母さん)を大切にすることは美徳として受け止められているので、日本ほどそれを問題視するような風潮はありません。彼女や奥さんよりもママンを優先させるイタリア男が多いというのは、女性に優しいイタリアの男性のイメージとは少し違いますよね。イタリアの男性にとって女性はとても大切なもの。その中でもママンは最上級の女性という考え方を表すマンミズモ(母親崇拝主義)という言葉もあるほどです。

そんなマザコン土壌があってか、イタリアのパラサイトシングルは日本よりも深刻。25歳から29歳の男女では過半数、30歳を超えても男性の25%ほどは実家で親と同居しているそうです。経済的にも生活的にも実家の居心地が良いのは当たり前。これでは結婚が遠のくのも無理がありません。イタリアの晩婚化は日本よりも進んでいて、気質や文化に根差してるだけに深刻度も上。出生率は世界でもワーストに近く、これだけ危機が叫ばれている日本よりも下なのです。

“アモーレ”の国、愛を謳歌するイタリアが低出生率で悩んでいるとは意外ですよね?

事実婚が普通のフランス 国によって違う結婚の形

一方で、出生率をぐんぐん上昇させている国がフランスです。イタリアもフランスもどちらも婚姻率は低いのですが、フランスは国を挙げて少子化問題に取り組み、その成果が出始めているのです。

この政策にはフランスの結婚観が大きく関わっています。日本でも断片的に話題になりますが、フランスでは婚姻関係、法的な結婚にあまりこだわらない傾向にあります。ヨーロッパの国々は「事実婚」がそれほど違和感なく受け入れられているのですが、フランスでは大統領までもが事実婚のパートナーをファーストレディにするほど。2012年に就任したオランド大統領は、当時ジャーナリストのヴァレリー・トリールヴァイレールさんと事実婚関係にあり、14年にこの関係を解消しています。

事実婚が多いという社会背景を元に、フランスではPACS法と呼ばれる結婚をしていないカップルを税制面などで優遇する制度を設けています。結婚しなくて子どもを産みやすい環境を整えたというわけです。ちなみに、このPACS法は同性愛カップルにも積極的に利用されています。

日本では、「長すぎる春」なんて言葉があって、恋愛関係や同棲が長引くと、「そろそろ責任を取って結婚」とか、「うやむやにしている」なんてネガティブにとらえられますが、フランスを初めとするヨーロッパ諸国では、「一緒にいられたら良い」という価値観で一生をともにするカップルも少なくないとか。

きらびやかな衣装で踊り明かす インドが超派手婚な理由

もちろん、かつての日本のように「結婚は家と家のもの」とする国もあります。インドでは、以前に比べればずいぶん変化が起きているとは言え、お見合い、親が決めた許嫁と結婚が普通とされているそうです。

インドの結婚と言えば、一週間以上続く“超派手婚”が有名です。きらびやかな衣装を身に纏い、年収の数倍の費用を掛けて延々と続く祭典は、名古屋もびっくりの派手婚。男女別に式を催し、それぞれに相当な時間と費用を掛けると言いますから、インドにおける結婚は一世一代の大仕事。これはインド社会にとっての結婚が家と家を挙げた一大イベント、儀式の意味合いを持つことを指しています。

先ほどご紹介したフランスのオランド大統領の前任者、サルコジ大統領が当時の恋人を同席してインドを訪問しようとしたところ、これが「結婚して家族を作ること」を社会の基本としているインドで問題視され、同行しなかったということもあったようです。国の結婚観が外交混乱をもたらすこともあるんですね。

インドのこうした考え方は、カースト制度の影響や、自由恋愛の制限と言った弊害として受け止められることもありますが、インド人にとって結婚が人生においてとても大切であるという価値観はそう簡単に変わらないでしょう。

世界の結婚事情、どうでしたか?それぞれの国の歴史的背景、風習や宗教などさまざまな要素がその国の結婚観を形作っているようです。変化したとは言え、日本には日本の結婚観がありますよね。それをどうとらえるかは、結婚をする本人次第ですが、いろいろな国から学ぶこともあるのかもしれません。